
東京都が主催する人権啓発イベント 「ヒューマンライツ・フェスタ東京2025」 に出演しました。
商業施設内に設けられた特設ステージでの公演です。買い物に来られた方が足を止めてご覧になる形で、あらかじめ観に来ようと決めていた方ばかりではないという点が、通常のイベントと大きく違うところでした。
通りすがりの方に、立ち止まっていただく
会場は開かれたスペースです。座席は用意されていますが、後ろは通路になっていて、人が行き来しています。
こうした場所では、最初の30秒で「何が始まったのか」を伝えられるかがすべてです。遠くからでも分かる大きな現象を先に置き、近づいてきてくださった方に細かい演目をお見せする。そういう組み立てにしました。
結果として、ベビーカーを押した親子連れの方、車椅子の方、ご高齢の方まで、幅広い層にご覧いただくことができました。通りすがりの方が対象になる会場では、「知っている前提で話さない」ことも意識しています。予備知識なしでも、見ているだけで面白さが伝わる構成にしています。
人権啓発の場で、マジシャンができること
このイベントは人権啓発を目的としたものです。会場には、さまざまなテーマの展示パネルが並んでいました。
私は6歳のときに脳腫瘍が見つかり、手術を経た現在も左目失明・右目右半分失明・嗅覚喪失という障害とともに活動しています。
こうした場に出演するとき、いつも意識していることがあります。「障害のある人ががんばっている」という見せ方はしない、ということです。
まず純粋にマジックを楽しんでいただく。驚いて、笑っていただく。そのあとで「実はこの人、目がほとんど見えていない」と知っていただく。この順番だと、受け取り方が変わります。同情ではなく、驚きから入っていただけるからです。
啓発イベントで「楽しかった」と言って帰っていただけることには、意味があると考えています。福祉や啓発をテーマにした場だからこそ、まず「面白かった」という感情が先に立つことを大切にしています。
行政・自治体のご担当者様へ
人権啓発、障害者週間、共生社会をテーマにした催しでのご依頼が増えています。障害のある当事者が主役として出演すること自体が、事業の趣旨説明にもなるという点で、ご検討いただくことが多いようです。
- 開かれた商業施設・屋外広場など、通りすがりの方が対象になる会場にも対応
- 車椅子・ベビーカーなど、幅広い年齢層・状況の方が同時にご覧になる場を前提に構成
- 「啓発」を前面に出しすぎず、まず楽しんでいただくという順番を大切にした演出
学校での実施を含めた考え方は、学校の芸術鑑賞会にマジックショーにまとめています。福祉施設でのご依頼は高齢者施設のレクリエーションにマジックショーもご覧ください。これまでの出演実績もあわせてご確認いただけます。
