
「今年の忘年会、うちの部署だけでやろうか」
全社の大宴会ではなく、部署やチームの10〜30人ほどで、居酒屋やレストランの個室を借りる。いまの忘年会は、こちらのほうが多いかもしれません。
ところが、いざ幹事になって「忘年会 出し物」と調べると、出てくるのはステージ、ビンゴの大型景品、ダンス……と大宴会向けのアイデアばかり。マイクも舞台もない個室では、そのまま使えないものがほとんどです。
このページでは、少人数の忘年会に合う出し物を、人数と時間の使い方で整理しました。最後に、外部のパフォーマーを呼ぶという選択肢にも触れています。
少人数の忘年会が、大宴会と違う3つのこと
① 「観る人」と「やる人」に分かれると、気まずい
200人の会場なら、出し物をする数名以外は気楽に観ていられます。ところが15人の個室で3人が前に出ると、残りの12人は至近距離で正座して見守ることになります。やる側も観る側も、逃げ場がありません。
少人数の会では、全員が少しずつ参加する形の出し物のほうが、空気が軽くなります。
② 会場の設備がほぼない
お店の個室には、マイクもスクリーンもないのが普通です。音を出すものは隣の部屋に響きますし、大きく動き回るスペースもありません。テーブルを囲んだままできるかどうかが、出し物選びの大前提になります。
③ 時間が短く、終わりが決まっている
飲み放題つきのコースは、2時間〜2時間半で区切られていることがほとんどです。乾杯・料理・ラストオーダーを考えると、出し物に使えるのは長くても20〜30分。準備に時間がかかるものは、それだけで会の半分を食べてしまいます。
つまり少人数の忘年会には、全員が座ったまま参加できて、設備がいらず、短く終われるものが向いています。
テーブルを囲んだままできる出し物アイデア
今年の〇〇ランキング・社内アワード
「今年いちばん助けられた人」「今年いちばん遅くまで残っていた人」「今年いちばん名言を残した人」など、部門ごとに投票して表彰する企画です。事前にフォームで匿名投票を集めておけば、当日は発表するだけで済みます。
- 良いところ … 少人数だからこそ「あの人だよね」が全員に伝わる。1年をふり返る忘年会の趣旨にも合う
- 気をつけたいこと … いじりの方向に寄りすぎると、受け取る側がつらくなります。部門はすべて「褒める」方向で作るのが鉄則です
チーム対抗クイズ
「この写真は何月の出来事?」「部長の今年の口癖は?」「今年の売上目標は何円だった?」など、1年をふり返るクイズです。テーブルや席の並びでチームを分ければ、そのまま対抗戦になります。
- 良いところ … 問題を作る手間だけで、道具は紙とペンで足りる。入社したばかりの方も、チームの一員として参加できる
- 気をつけたいこと … 社内ネタだけだと、新しい方が答えられず置いていかれます。一般常識の問題を半分混ぜると、誰でも活躍できます
1分スピーチくじ
「今年いちばん嬉しかったこと」「来年やってみたいこと」などのお題を書いたくじを用意し、引いた人が1分だけ話す企画です。
- 良いところ … 費用がほぼかからず、普段の業務では見えない人柄が出る
- 気をつけたいこと … 全員にやらせると時間が足りず、話すのが苦手な方の負担にもなります。くじで当たった数名だけにしておくのがちょうどいい落としどころです
小さなプレゼント交換
予算の上限を決めて各自が持ち寄り、くじで交換します。15人程度なら、交換そのものも5分ほどで終わります。
- 良いところ … 品物そのものが話題になり、会話のきっかけが自然に生まれる
- 気をつけたいこと … 「何を買えばいいか分からない」という負担は、参加者全員にかかります。予算は低めに、テーマ(「冬にうれしいもの」など)をひとつ決めておくと選びやすくなります
お店の名物・コース演出に乗っかる
意外と見落とされがちなのが、お店側にすでにある演出です。鍋の目の前での仕上げ、ホールケーキの持ち込み、記念撮影の手伝いなど、予約の際に「忘年会です」と伝えるだけで相談に乗ってくれるお店もあります。
- 良いところ … 幹事の準備がいちばん軽い
- 気をつけたいこと … できることはお店によって違います。予約の段階で聞いておきましょう
準備と時間で比べると
| 出し物 | 事前の準備 | 当日の時間 | 全員参加のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 社内アワード | 投票フォームと集計 | 10〜15分 | 投票で全員が関われる |
| チーム対抗クイズ | 問題作り | 15〜20分 | 高い |
| 1分スピーチくじ | くじを作るだけ | 5〜10分 | 当たった人のみ |
| プレゼント交換 | 各自の買い物 | 5〜10分 | 高い |
| お店の演出 | 予約時の相談 | お店による | 高い |
| テーブルマジック | 依頼のみ | 30分〜 | 高い |
どれも、ひとつで2時間を埋めるものではありません。乾杯後の歓談 → 出し物をひとつ → 歓談 → 締めくらいの組み立てで、出し物は1〜2個に絞るほうが、少人数の会はうまくいきます。
選択肢のひとつとして、テーブルマジック
「今年は社内の企画で手一杯」「幹事も一緒に楽しみたい」という場合、外部のパフォーマーに任せる方法もあります。少人数の会で選んでいただくことが多いのが、テーブルマジックです。
テーブルマジックは、ステージを使わず、お客様のテーブルのすぐそばで行うマジックです。少人数の忘年会と相性がいいと感じるのは、次の点です。
マイクも舞台もいらない
テーブルを囲んだまま、手の届く距離で演じます。お店の個室でもそのまま成立します。大きな音も出さないので、隣の部屋に気をつかう必要もありません。
全員が「参加者」になれる
カードを選ぶ人、数字を言う人、最後に手を開く人。少人数だからこそ、ほぼ全員に一度は出番がまわってきます。前に出て何かをする必要はなく、座ったまま参加できます。
部署の「いつもの関係」が、少しだけ崩れる
普段は指示を出している部長が、カードを持ったまま固まっている。冷静な若手が「え、ちょっと待って」と身を乗り出す。驚いている顔は、肩書きに関係なくみんな同じです。マジシャンが言うのもなんですが、このときの空気は、タネよりずっと不思議なものだと思っています。
時間をその場で調整できる
料理が出てくるタイミングや、ラストオーダーの時刻に合わせて、演目の長さを伸び縮みさせられます。コースの時間が決まっているお店の忘年会では、ここが意外と大事です。
これまで、土浦の料亭での懇親会や、忘年会シーズンの恵比寿の飲食店など、お店の中でテーブルをまわる形の出演も多く担当してきました。
費用の目安と、正直なところ
| プラン | 時間 | 参考価格 | 目安 |
|---|---|---|---|
| ライト | 30分 | 50,000円 | 約5〜6テーブル |
| スタンダード | 45分 | 80,000円 | 約8〜10テーブル |
| プレミアム | 60分 | 100,000円 | 約10〜12テーブル |
別途、消費税と交通費がかかります。少人数の会であれば、いちばん短い**ライトプラン(30分)**で十分なことがほとんどです。
ただ、正直にお伝えしておくと、10人の会で5万円は、1人あたりにするとそれなりの金額です。会費の中だけで収めるのが難しい場合は、次のような形もご検討ください。
- 隣の部署やチームと合同にして、人数を増やす
- 会社の福利厚生・懇親会の予算が使えないか、総務に確認する
- 忘年会ではなく、会社全体の会でご依頼いただき、少人数の会は社内企画で楽しむ
ご相談いただいたうえで、マジックより社内企画のほうが合うと思えば、そのようにお伝えします。
お店で行う場合に、確認しておきたいこと
- お店に、外部の出演者を呼んでよいか(持ち込みの扱いはお店によって異なります)
- 個室か、ほかのお客様と同じフロアか
- コースの開始・終了時刻と、ラストオーダーの時間
この3点が分かれば、あとの段取りは打ち合わせの際にこちらから具体的にお伝えします。
12月の金曜日は、早めに埋まります
少人数の忘年会でも、12月の金曜日は、お店の予約もパフォーマーの日程も先に埋まっていきます。外部に何か頼むかもしれないなら、「日付だけ決まっていて、人数も内容も未定」という段階でも、先に空き状況を確認しておくと安心です。
大人数の会場での余興の比べ方や、進行への組み込み方は忘年会・新年会の余興は何を呼ぶ?に、1月の会については新年会の余興・出し物アイデアにまとめています。誕生日会や記念日など、個人のお集まりでの呼び方はこちらの記事をご覧ください。
